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令和3年度専門部会【Zoom研修】

更新日:2021年08月11日

講師 安田 貢 先生
講師 安田 貢 先生
令和3年度専門部会【Zoom研修】
1.日時 令和3年7月12日(月)
2.内容
(1)開会・あいさつ
(2)講演会
 講演「新型コロナウィルスワクチン最新情報と質疑応答」
  講師 茨城県医療統括監/国立病院機構 水戸医療センター 救命救急センター 安田 貢先生

【先生が作成した資料に基づいて茨城県の現状等を説明】
・前回の研修から約2か月経過し、大阪等では第4波は第3波を上回る状況だった。茨城では第4波は第3波の半分くらいだったが、ゼロになることはなかった。
・2021年度の新規陽性者数は、40~50歳代が増え、20代が一番多い状況。感染経路は5月6月では学校関係が顕著だった。
・従来種は発症してから10日が目安だったが、変異株が流行しだしたころから21日目のヤマ(重症化への悪化のタイミング)が増えた。回復したが再び悪くなるケースもあり、数が少ないが21日目も注意が必要。
・水戸医療センターの医療従者の接種をみていると、副反応は圧倒的に女性に多くみられていた。アレルギーやアナフィラキシーの既往がある人も多い。アナフィラキシーの定義は複数の臓器障害(じんましん・低血圧・湿疹・腹痛・吐く等)とあるが小児の場合はひとつでもあればエピネフィリン投与になる。迷走神経反射反応の失神との違いはわからないのでアナフィラキシーかもしれないと思って対応しなければならない。アドレナリン早期注投与、AEDの確保。心肺機能停止を疑ったらマスク着用で人工呼吸をせずに胸部圧迫を行う。嫌がったり手を動かすようなら止める。
・茨城県内で65歳以下は亡くなっていないが10代~50歳代には生命の危機の人はいる。令和3年4月の60歳以下の重傷者は30人くらい、これは昨年末の数字と同じくらい。このデータは若者が接種するべきかどうかの判断のひとつになる。64歳以下の動向を今後みていく。
 非医療従事者がもっと感染対策ができればと感じる。手洗い・マスクの装着(症状がなくても人と接するときは装着を)・換気(気流のチェック、30分に1回の換気)の徹底をしているところは少ないと思われるが、感染対策を強化していかないといけない。

【各市町村からの事前質問に対して、わかる範囲で先生の所見も含めて以下のように回答】
・副反応のサインは アナフィラキシー、発熱、倦怠感など。
・ワクチンによって副反応として、発熱・頭痛・倦怠感等あるが、モデルナは「モデルナアーム」といわれ注射部位のただれ、かゆみがみられる。鎮痛剤については、よく言うカロナールは副作用がすくなく安全性が高いと言われているだけで、ロキソニンやボルタレンなどでもよい。資料を参照 
・副反応への対応の仕方 エピペンを使用(接種会場に必須) 資料を参照
・副反応の多い年代、男女差 若い女性に多い傾向があると感じる。
・10代の副反応は大人とかわらない。
・ワクチン接種を拒否する職員について
先生の考えとしては、アレルギー体質の人もいるので、数字を示して自己判断をしてもらう。接種しないならば厳格な防御をしてもらう。
・塩野義製薬の検査キット「HISCL TARC試薬」の質問について、元々はアトピー性皮膚炎に開発されたもので(先生としては)あまり変わらないと思う。内服薬が出てくれば大きく変わるだろう。ウィルスが増える前に飲み薬ができれば変わると思うが、年度内に治験は無理かなという見解。
・避難所設営における感染症対策は難しい。マスク、手洗い、換気は必要。茨城県も今後台風シーズンでどうなるか。ワクチン接種が進んで抑制になるかどうかというところ。
・職種による優先順位ではなく、個人がリスクを持っているかどうかだと思う。
・従来の感染対策では変異株は防げないと思われる。ソーシャルディスタンスは個人の意識が最も重要。加湿50~60%に。
・今後、気温が高まるため超低温のワクチン管理はより一層の注意が必要になる。
・ワクチン接種後体調に変化があった場合は、まずはかかりつけ医に受診を。市販の解熱剤を使うことはOK。発熱・倦怠感は翌日がピークだが、3~4日目まで続くようならば受診をすすめる。またかゆみのある方は皮膚科受診を。
・変異株の感染について、従来株よりも感染力が強いと思われ、状況によっては空気感染もする。一密もつくらない!ワクチンを接種している人は無症状で感染を広げる恐れはあるのでマスク着用等の生活は継続していく必要あり。
・コロナワクチン接種後の抗体の持続期間ははっきりわかっていない。先行接種した医療従事者は接種後半年で抗体検査を実施する予定。
・抗体がつきにくい人は、重篤な免疫不全、抗がん剤治療している人。
・来年以降の接種についてはわからない。
・接種間隔については添付文書にあるが、可及的に速やかにとなっているのであけない方がよい。2回目の接種の意味は1回で抗体の産生が脆弱で2回で強固になる。
・後遺症に悩んでいる人の相談場所は、茨城県では(相談場所を作って)難しい。ICU症候群なのか、後遺症なのか等区別はつきづらい。
・集団接種に協力してくれている医師から短時間での接種できるような体制を求められるとあるが、安全かつ効率的に実施できる手法について、安全と効率的のバランスは難しい。スピードを求めると間違いのもとになるのでスピードだけを求めないでほしい。インフルエンザのような接種感覚ではいけない。
・今のところ1回目ファイザー、2回目モデルナというような違うワクチンをうつことはない。

(3)閉会

関連書類

 

 

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