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令和2年度専門部会

更新日:2021年02月22日

受講の様子
受講の様子
茨城県市町村保健師連絡協議会 専門部会(ZOOM研修)
日時:令和3年1月25日(月)13:15~15:00
演題 新型コロナウイルス感染症について
   「最新の見解と保健師として必要な知識・エビデンスに基づいた保健活動」
講師 国立感染症研究所感染症疫学センター 菅原 民枝先生

太田会長挨拶 常盤大学 栗田順子先生から、菅原先生を紹介していただき、今回ZOOM研修が実現した。新型コロナウイルスに関する最新の見解と保健師としての必要な知識を学ぶ機会となると思う。今回の研修が、ICT化の一歩になればと思っている。

内容
 新型コロナウイルスを含めた感染症は、日常の衛生管理と感染症拡大防止策が大切。行事やイベントは一律に中止ではなく、感染症対策をしながら「前向きに」行事・イベントを考える。行事やイベントは集団感染のリスクがあり、2次感染をおこさないことが大切。
集団感染がおきると、ある確率で重症化の人が出てくる。集団感染を防ぐためには、「予防」「早期発見」「拡大防止」。早期発見はとても大事なこと、いつもと違うことが起きていることに気がついたら、拡大防止対策をとる。
 茨城県市町村アンケート調査:今年度は前年と比べ電話相談件数が約3割増、乳幼児健診は2020年4月以降すべての市町村で中止したが、その後、密をさける工夫をしながら健診の再開をしている状況。時間帯を増加したり、人数制限をしたり各市町村対応している。また、研修やセミナーをリモート(オンライン)で実施している市町村も26%あった。今後は積極的にオンライン研修を取り入れ、ソーシャルディスタンスを保ちながら事業を行うのが良い。はじめは、ハードルが高いように感じるがやってみるとできるものです。
学校欠席者情報収集システムの活用を。まずは、各市町村でログインしてみてください。地域の感染症の状況がわかります。ID、パスワードが分からない場合には県の感染症対策課に確認すれば分かります。
 新型コロナウイルス感染症の国内発生状況では感染者が30万人を超えたところ。飛沫・接触感染が多い。感染者の多くは成人であり、小児は感染予防対策をしていれば、感染のリスクは低い。施設の集団感染事例では、初発は職員が多い。学校での感染事例でも、教職員が感染し学校に持ち込む事例が多い。今シーズンはインフルエンザと、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は少ない状況。
 集団感染事例では、リスク因子として、「マスク着用なしの会話・歌う」「飲食」「参加人数が多い」「発症者がグループの同席に存在した」「更衣室や休憩ラウンジでのマスク着用なしでの会話」「長時間同じ空間にいる」ということが挙がっている。
 

○行事・イベントを実施するにあたり大切なこと
 1つ目:行事・イベントへの熱意
 2つ目:複数の選択肢を用意すること
○感染予防対策の確認
 ①飛沫感染対策⇒マスク着用。飛沫が飛び散る範囲1~2メートル。
  未就学児は、一律にマスクを着用することは求めていない(厚生労働省)
  十分な身体的距離が確保できる場合は、マスクの必要はありません(文部科学省)
  換気が重要(文部科学省)
 ②接触感染対策⇒手洗いと手指消毒
  感染源に直接触れることで伝播がおこる感染と、汚染された物を介して伝播がおこる
間接接触による感染がある。
 接触によって体の表面に病原体が付着しただけでは感染は成立しない。多くの場合は、病原体が付着した手で口、鼻、又は眼をさわることによって、体内に病原体が侵入して感染する。
 タオルの共用は絶対にしない。
 通常:石けんを用いて流水でしっかり手洗い
 感染症発生時:石けんを用いてしっかりと手洗いをした後に、消毒用エタノール等を用
いて消毒する。
  手指に次亜塩素酸ナトリウムは適さない。
  手洗いが不十分なときには消毒用エタノールを。手洗いが十分にされているときには
  アルコールをする必要はなし。
  環境整備:1日に1回水拭きした後、消毒液を浸した布巾やペーパータオルで拭く。
  手指消毒に使うアルコールは、濃度70%以上95%以下のエタノール)
  次亜塩素酸ナトリウム:0.05%になるように薄めて拭く。
   ※「次亜塩素水」とは違う。「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは、「次亜
塩素水」にはならない。
  洗剤(界面活性剤):テーブル、ドアノブなどには、市販の家庭用洗剤の主成分である
  「界面活性剤」も一部有効。
  次亜塩素水:35PPM以上のものを使う。20秒以上かけ流した後(表面をヒタヒタに濡
らし、20秒以上時間をおいた後)、きれいな布やペーパーで拭きとる。
  成分表示のないものを使うことは危険。拭き掃除には80PPM以上のも
  のを使う。
  空間噴霧について:空間噴霧用の消毒剤として承認が得られた医薬品・医薬部外品は
  ない。特に、人がいる空間への次亜塩素酸ナトリウム水溶液の噴霧については、眼や皮
  膚に付着したり吸入したりすると危険。
  
 Q&A(事前の質問への回答)
 ・体操を実施する通いの場:参加者同士の間隔はどの程度空ければ、感染対策として有効
  か?
  → 1.5M~2M空ける。
 ・予防接種の集団接種や集団健診の際に入口で健康チェックの対応職員はどこまでの感染症対策を行うべきか? 
  → 参加者には過去2週間の健康観察を行ってもらい、チェックリストに該当する方は参加を見合わせてもらう。会場では、手洗い、アルコール消毒をしてもらう。
  → 保健センターの活動は、通常のマスク着用のみで良い。
  ・入場者の制限と時間の制限
  ・制限だけでなく、オンライン方式との併用も検討する。
講義中画面
講義中画面
画面の様子
画面の様子

関連書類

 

 

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