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令和元年度第2回専門研究会(全体)

更新日:2020年01月08日

講師 田邊 好美氏
講師 田邊 好美氏
令和元年度第2回専門研究会(全体)
期 日:令和元年12月20日(金)
会 場:茨城県市町村会館 201会議室
〈演 題〉『市町村保健師の皆さんへ~地域に責任を持つ保健師活動、地域から期待される保健師ですか~』
〈講 師〉茨城県保健福祉部 健康・地域ケア推進課  田邊 好美 氏

〈講演内容〉
〇市町村と県との人事交流【田邊氏】
① H19~20 高萩市(母子保健係長)
  〈感想・気づき・喜び〉
  ・住民との距離が近く、職員の言動や発信への反応がダイレクトに戻ってくる。常に細かい配慮をし、住民への影響を考えることの大切さを実体験で覚えた。まさに住民目線になる。
  ・日頃、地道に丁寧な活動をしていると、住民は保健師の発信を真摯に受け止めて、自ら協力したいと言ってくれる。そして、その住民の力は、保健師が想定した以上の効果をもたらし住民間に広がり、さらなる発展をし、継続性や地域に根差したものになる。
  ・住民との協働!支援していた人が協力者になってくれる喜び。

② H29~30 阿見町(健康づくり課長)
・保健師の計画的採用を要望…課一体となって人員の確保へ。欠員3名+2名を 要望。(町長へ提案)
・保健師の採用…大学への協力依頼、インターンシップ(見学会、先輩との交流)、学生実習を受けるのは大変ではあるが、「このまちに就職したい」と思ってもらえるチャンスにもなる。

  〇町の健康課題と取組を体系的に捉える
   ・係を超えて、町民の健康について全体の取組を考えることが必要。
  
 〇町全体を見る
・担当業務と他とのつながりを考え、図に落とし込むなど、体系的に捉える。システム化につなげる。(図や明文化しておくと他への説明に使え、理解されやすい)
・保健事業を、単独事業でなく、体系的に捉え(システム化)、この活動は、何(誰)のために、何を目指しているのか、10年後、5年後、3年後、1年後の姿、目標値を描き計画し、評価と修正を重ねていく。

 〇個別支援が基本で、やっぱり大事
  ・個別の支援をしっかりアセスメントして実践する。訪問前後の相談・報告・共有が大切。
  ・困難や希少事例は事例検討で、知識・経験を共有。対応を一人の責任にさせない。うまくいかなくてもみんなで知恵を絞った結果である、自己否定を和らげる。
   
  〇保健師定例会を活用した人材育成
   ・育てそだち合うチームとして、メンバー保健師の原点、このチームはどこを目指しているのかを共有する。

  〇茨城県保健師活動指針
   茨城県の保健師が目指す保健活動・・・「地域に責任を持つ保健活動」

  〇地区担当制の導入
   ・地区の主担当は決め、中学校区で2~3名で担当し補い合う(母子、成人業務担当を入れる)。
   ・個別、地区支援は地区担当が実施。業務担当が担当した方が効率的なものは業務担当が実施。

  〇地区担当制の開始(2年目)
   ・地域でつながる具体策:まずは、個別支援、地区の教育から。
   ・4月に、区長総会で保健福祉部長から説明(全地区で、町民の「あいことば」の健康講話を実施)。
   ・健康講話の実施に向けた各地区との調整から、地域の人とつながり、地域の人の力を得て実現する過程を体験。地域の人に育てられる保健師。
   ・地区ごとの健康課題の分析。(地区の状況:強みと弱みに合わせた健康講話
   ・災害時保健活動も意識

  〇地区担当制の反響
   ・総務課長から良い評価をされ、人員要求の一つの玉になる。
・「町民の声が伝わって」議員から反響あり。
・担当保健師に地区の状況を知ってほしい、若い保健師を育てたい…という住民の気持ちが見えてきた。

  〇めざす地域保健活動を描きながら、まずは地域に足を運び、対象者やその周囲の話をよく聞いて、しっかり生活を見ることから始めよう。
   
  〇公衆衛生を担う保健師は、日々の暮らしの場にいて、普段と違うことが起きないように配慮し、必要とされる時に関わる。問題が起きないようにする目立たない活動だが不可欠であり、自治体にいなければならない。

  〇公衆衛生、保健は、支援を拒んだり制度の狭間に置かれる住民を受け止め、すべての人の健康権を守る役割がある。(業務担当制では難しい面がある)

  〇私たちの活動の原点は、地域に責任を持つことを自覚し、住民の健康のために、保健師として考え判断したことを実践する。歩みを止めてしまわない限り、目指すところに進んでいる。困難があっても、一人でなければ必ず乗り越えられる。一人にしないで協力し合う職場づくり、に皆で努力すること。

〈グループワーク〉(年代別グループワーク)
① どんな保健師になりたかった、なりたいか。
② 地域に責任を持つ保健師の活動をしていますか。具体的にはどんなことに取り組んでいますか。
③ 地域に責任を持つ保健師活動を意識して、これからどのように活動していきますか。

*グループワークの発表
・住民も変わってきている。自分たちも変われるように住民の声を聴く必要がある。
・住民へ健康課題を伝えていない。民生委員の定例会等で話をする予定。
・スタッフが同じように地域で教育できる共通媒体を作成している。
・個別支援、業務分担が主になっている。広い視点から問題をとらえられるようにしたい。

〈講評・まとめ〉
〇田邊氏
  「できるか、できないか」ではなく、「どんな活動をしていきたいか」を後輩につないでいってほしい。
 〇茨城県立健康プラザ 健康づくり情報部長 松本 敦子 氏
  ・市町村内でも、「こんな仕事をしたい」という話をしてほしい。そこから、「こういうまちづくりがしたい」につながっていく。言葉に出していくことが大切である。
  ・「住民」が主語になる活動をしていく。住民からの言葉を大切にして活かしていく。
  ・地区担当制だけが良いわけではなく、業務担当と併用でも構わない。地区担当にこだわらなくていい。望ましい住民の姿が描ければそれでいい。住民と一緒に考えていく、検討の場を作ってほしい。
講演会の様子
講演会の様子
講評 松本 敦子氏
講評 松本 敦子氏

関連書類

 

 

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