茨城県市町村保健師連絡協議会のホームページ

茨城県市町村保健師連絡協議会
トップページ > 事業報告

平成30年度健康づくり指導者研修会「保健師等人材育成研修レベル1(新任期)」

更新日:2018年09月10日

講師 山口 忍 氏
講師 山口 忍 氏
平成30年度 健康づくり指導者研修会
「保健師等人材育成研修レベル1(新任期)」
第1日目研修 議事録
期日:平成30年8月29日(水)10:00~16:00
10:00開会
 あいさつ:茨城県健康プラザ 副管理者 秋山 稔 氏
 オリエンテーション:茨城県健康長寿福祉課 大竹 美記 氏
10:10研修
 <講 義>地域診断の基本的な考え方と方法について」
 <講 師>:茨城県県立医療大学保健医療学部看護学科 教授 山口 忍 氏
 <研修の目的>
  ・公衆衛生看護特有の,個と集団を診るという考え方を実践でいかす。
  ・自分の次年度の活動方法を明確にする。
  ・先輩保健師,同僚とのコミュニケーションを活発にして,自分らしい活動が出来る保健師になる。
  ・属する自治体について熟知し,自治体の保健師として活動する意欲を持つ。
<課題の説明>
  1先輩保健師の語った「目指す住民の姿」のうち印象に残っていること
   「保健師の姿」ではなく,住民の「生活する姿」を記入。
  2保健活動から「地域の健康課題ではないか」と感じたこと
    家庭訪問(個)と保健事業(集団)から「課題」を出す。問題ではない「課題」と表現する。保健指導に来ている人だけでなく地域に住んでいる人が対象という見方を持つ。
  3「自分が今年度取り組みたい地域の課題」として明らかにしてみたいこと
    保健センターや保健師の課題ではなく「地域の課題」を。また,自分の関心があるところから始める。病気の原因を特定擦るのではなく,生活習慣の傾向=背景・要因を明らかにすることが大事。1,2は連動させて考えていく。「多い」「高い」→具体的な「数字」で表す。
<地域の健康課題を見つける>
  「公衆衛生」:個の健康課題を個にとどめず,地域全体の健康課題としてとらえ,地域全体の健康を向上できるようにする
「ヘルスプロモーション」:人々が自らの健康をコントロールし,改善することができるようにするプロセスである。健康問題もその背景も,解決方法も,地域にある。住民の力と地域環境を健康に向けて向上させていく」
※健康はもともとあるものではなく,つくっていくもの。
<公衆衛生に加え看護の視点を加え個と集団を関連づける>
<地区診断>
   地域の健康課題(ここに住んでいる住民の姿)を明確にする。保健師が行う地区診断は日常業務の中で行っていく。(業務の蓄積)
過 程
   ①実態把握 既存資料の読み取り等も大切だが,生きた情報・住民の声・反応 これが一番大事。いきなりアンケートにはならない。細かい情報は普段の住民とのやり取りから得られる。生活は広いため把握することはたくさんある。出来るところからやっていく。
   ②原因・背景の明確化(アセスメント) 数年間の推移でみる。他の地域との比較。顕在化した資料の背後にある潜在している問題にも目を向ける。 
   ③課題と対策の樹立  緊急性と優先度を考慮
   ④計画の立案 ⑤実践 ⑥評価
11:40~12:00 個人ワーク 講義を聞いて自分自身のまとめた課題の修正を行う。
13:00~13:15 アイスブレーク
13:15~15:10 グループワーク「事前課題の振り返り」
  5~6人のグループ(全7グループ)に分かれて,事前課題のプレゼンテーションの実施。課題を進める上で困っていること,疑問点,今年度自分が取り組みたいことの確認,活用できる既存資料等の項目確認
15:20~15:45
 グループ発表(1→7G)
 ・取り組みたい課題が大きすぎ見えにくかった。健康課題の修正が必要。
 ・足りないデータをどのように調べたらいいか,データの収集が難しい。
 ・既存データに頼りがちだったが,生の声(住民の声)も大事。区長等既存集団からの聞き取り。
 ・地域と個人をどう結び付けていくか難しかった。
 ・住民の目指す姿,は出来ない人の生活ではなく出来た人の声がよい。
 ・先輩保健師からも情報収集
(ファシリテーター)
 ・住民と接して行く事。良いこと悪いこと色々な情報が得られる。
 ・地区診断は何年たっても難しい。
 ・データの活用において,保健師(自分)の視点を忘れずに。
 ・小さい業務でもそこに目的をもてば保健業務は出来る。
15:45~16:00まとめ(山口氏)
   ・課題は焦点を絞ることが大切
   ・先輩保健師の意見も大切だが,逆に視点が広がってしまう場合もある。その時は,先輩保健師の良いところをもらいつつ,自分の視点を信じる。
   ・生の声を大切にする。データは問題になってしまった場合が多い。
◎次回課題 情報の整理を行い,健康課題解決に向けて次年度に自分自身が行うことをイメージする(A4版1枚)今回のグループで集約・県提出。
アイスブレイクの様子
アイスブレイクの様子
グループワーク後発表の様子
グループワーク後発表の様子

 

 

ページのトップへ