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平成30年度専門部会

更新日:2018年08月03日

講師 岡本 玲子 氏
講師 岡本 玲子 氏
平成30年度 専門部会報告
期日:平成30年7月19日(木)
会場:茨城県市町村会館 201会議室

あいさつ 森会長

演題 『保健師の活動の成果を見せる技術』
講師  大阪大学大学院 医学系研究科 
保健学専攻 公衆衛生看護学 教授 岡本玲子 氏

保健師の活動や存在は見えにくく評価されにくいが,成長し続ける存在であるべき。
誰に対して何を見せるかを,系統立てて考えることができる。【枠組み】
1.活動の必要性を見せる
  1)予算を投じる事業の必要性を意思決定者に見せる
  2)住民主体の活動の必要性を住民に見せる
2.活動の成果を見せる
  1)予算を投じた事業の成果を意思決定者・関係者に見せる
  2)住民主体の活動の成果を住民に見せる(住民自身が見出せるように支援)
3.保健師の存在価値を見せる
  1)保健師の必要性と価値を思決定者・関係者・住民に見せる
  2)保健師の専門性や能力の到達度を保健師同士あるいは自分自身に見せる
これらを,PDCAサイクルを展開させながら見せていく。

活動の成果を見せる技術においては,評価項目の例,評価方法,展開過程(ステップ)からアウトカム評価のデザインに至るまで具体的に説明(資料参照)。
介入前後でどのような効果があったか,データをもって示せることが望ましく,母子の健診後の結果等も,項目により量的データとして評価に活用することができる。
事業がマンネリ化した時や地区組織活動が膠着状態に陥った時こそ「見せる技術」で活動の成果を見せるチャンスである。
茨城版人材育成指針第2版においても,キャリアラダーができたことで得意な分野・修得不十分な分野が明らかにでき,オーダーメイドで経験をつむための土台として活用できる。互いに学習者として意欲をもって学び合うことにより,保健師全体のレベルアップにつながる。経験値をあげていくのに周囲のサポートを受けやすくなるという効果もある。
どのような保健活動にも,目的・目標があるはずで,そこを初めに考えて評価される保健活動をしていくことで,保健師の存在価値を示すことにつながる。保健師は何をやっているのか分かりにくいと言われないよう,自信と誇りをもって活動をするべき。

会場は,所属の異なる者同士が隣席になるよう予め座席が設定され,講演の合間に幾度かその臨席ペアでのプチ演習の時間が設けられた。どのペアも,設定時間いっぱいに,積極的に話し合いが行われていた。最後には,成長し続ける保健師宣言をお互いの資料に記載し,終了となった。
講演会の様子
講演会の様子

関連書類

 

 

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