講師 山口 忍氏
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平成28年度健康づくり指導者研修会
保健師等人材育成研修(新任期研修)
日時:平成28年11月29日(火)10:00~16:00
会場:茨城県立健康プラザ 2F 健康づくり研修室
10:00~10:40
1.報 告:「3年目の先輩から~楽しかった経験、大切にしたいこと~」
報告者:筑西市 健康づくり課 保健師 野中 愛
日立市 健康づくり推進課 主事 鈴木 詩織
お二人の経験の中からお話がありました。印象に残っているのは、楽しかったことよりも苦しかったこと、困ったことの方が多かったが、やりがいがあるから続けてこられたという事です。共通しておっしゃっていたのは相手の立場になり寄り添う姿勢を持つこと、また積極的に地域に出て人や関係機関とのつながりをもち、数値からはよみとれない地域の実情を知る事が大切であるとの事でした。
10:40~11:45
2.講 義:「アセスメントから課題の抽出と対策の樹」
講 師:茨城県立医療大学 保健医療学部看護学科地域看護学 教授 山口 忍
第1回目の講義をうけ、今回はこれから実施していくこと、つまり目的は「私の次年度に
むけた自分の活動を明確に示す」=「自分の行動計画」=「保健師活動」を立てるといった講義がありました。自分で上げた課題を解決するために、何ができるのかを具体的に考え、母子保健、成人保健、高齢者、訪問先・・・など実践できる場をあらゆる場面で考える。
情報は「意図的にとるもの」であり、私たち保健師は「健康」という視点を忘れない事。保健師ができる事はなにか・・・を自分の行動計画に入れる。その場合主語は住民である。
住民へのきめ細やかな支援は、自分から意図的に動くことが重要である。
11:45~12:00
事前課題の振り返り(個人ワーク)
13:00~15:50
3.グループワーク「事前課題の振り返り」と全体発表
各グループに1名づつファシリテーター(市町村保健師連絡協議会の役員)と数名の指導保健師が入り、メンバー1人ずつ自分の事前課題を発表し検討し合いました。
「課題の設定」や「課題の解決に向け次年度に自分が実施したい事」の意見を出し合いました。
以下にグループからでた意見をまとめて示します。
=全体発表=
・次年度に行う事について具体的な方法についての考察が薄かった。アプローチの時期や方法・タイミングなどについて考察する。
・課題の主語は住民。住民目線でなかった。
・住民にどうなってほしいのかを考える事
・健康課題が保健師・保健センターとしての課題となっており住民目線で考えられなかった
・課題に結びつく情報の集め方について学んだ
・情報収集した数字を表すだけでなく、グラフを使うと変化や推移が分りやすい
・健康課題の表現について改善したい
・対象者に話を聞くこと、寄り添った姿勢
=山口先生からのコメント=
課題の設定について
・市町村は住民を課題の主語に持っていくが、保健所は仕事の性質上、住民というよりは施設の職員を対象に行う事もあるので施設の職員が主語でも良い。管内の市町村・施設の特徴や状況について情報収集すると良い。何か起きる前に自分から連絡できる・相手から連絡が来る関係を気づくことが大切。
・いま以上のことを積極的に取り組もう
・茨城県で生活する人が正しい情報や知識を持ち、誰もが「自分で生きる」を自分で選択できるような件にしていきたい。正確な知識を伝えていく必要がある。
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