講師 加倉井 さおり氏
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平成30年度筑西ブロック専門研究会
日時:平成30年11月22日(木)9:30~12:30
会場:結城市健康増進センター
参加者数:28名
開会・あいさつ
市町村保健師連絡協議会 森会長
茨城県国民健康保険団体連合会 田中氏
1.講演会
演題:『“場を創るとは”~健康教育に活かすアイスブレーク~』
講師:(株)ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役 加倉井さおり氏
〇場を創るのに大切なこと
・場を整える:環境(音楽・物品・温度調節など)、レイアウト、ホワイトボード、プロジェクター、立ち位置の確認等
・導入の場づくり:自己紹介、講師紹介、今日のテーマとねらい、今日の講座への想い、受講のルール(約束事)を伝える
参加者が参加するうえで、安心で安全な場をつくる。開始時の場づくりで8割が決まる。
〇場を創るうえで大切にしたい3つのポイント
・場を感じる ・場にかかわる ・場を読む
場は常に変化し続けている。アイスブレイクは、最初の導入部分だけではなく場を読みながら場の間に入れていくことも大切。場の様子を感じ取り、その場にあったアイスブレイクを取り入れていく。そのためには、たくさんのアイスブレイクを前もって準備しておくことが必要。
〇アイスブレイクとは
氷を打ち砕くという意味。緊張感を打ち砕き、楽しい雰囲気・人間関係づくりをすることである。アイスブレイクを行う上で場の雰囲気が思ったようにならないこともあるが、何度も場を経験することで健康教育のなかに取り入れることができるようになる。
〇アイスブレイクの基本
こころをほぐし、人と人を出逢わせ、つなぐこと。
①自己紹介 ②他者認知 ③共同作業
〇健康教育をする上でアイスブレイクに期待できること
・緊張をほぐしリラックスする・楽しい雰囲気をつくる・話しやすい状況にする・他の人と繋がる・集中力を高める・意欲を高める。
受講者が学ぶために最適な状況や雰囲気を作り続ける。対象者の数は、少なくても多くても効果は同じようにある。
〇アイスブレイクで大事にすること
・全員が参加できるものであること。できない人がいないようにする。
例)足が動かない人の場合は、手を使って行えるもの
・なぜ、アイスブレイクをするのかを説明すること
・楽しい雰囲気になるものであること
・アイスブレイクの落とし込み(意味づけ)をする⇒健康教育のテーマに繋がる
〇アイスブレイクの方法
①手の上がる質問
⇒まず簡単な質問をする。手が挙がる。本人が意識することなく場に参加させてしまう。
例)今日、会場まで車で来た人!手を挙げてください。
②じゃんけんぽんぽんゲーム
⇒おそだしじゃんけん はじめはゆっくりと慣れてきたら早くテンポよくじゃんけんをする。失敗を笑うことができこころにゆとりが持てる。
③自己紹介
⇒自己紹介をする ・名前・どこから来たのか・なぜ参加したのか・好きな食べ物等
他参加者との共通点を見つけ出す。
④名前覚えゲーム
⇒並んだ順に物の名前を言い、だんだん数が増えていく。記憶力ゲーム
自分ができた!大丈夫だ!という安心感が持てる。
⑤ウエルネス・タッチケア®
⇒他者の体に不快にならないようにそっと体に触れる。人と人とのふれあい。リラックスできる。一人一人がみな愛されるべき存在と感じられ自己肯定感が持てる。
〇アイスブレイクをする上での心構え
・場を信頼すること・相手を知ろうとすること・参加者への尊敬と信頼を持つこと・自分自身が楽しむこと
安心して参加でき思い出すだけで暖かくなる、そして、力が湧いてくる、「港」のような学びの場を創っていただきたい。
2.グループワーク
「保健師人材育成のキャリアラダーについて」
参加者が、分野別(母子、成人、高齢)に分かれ、各市町村でどのように人材育成を行っているか情報交換を行った。
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